こんにちは。中瀬一菜です。
うつ病で仕事を休み始めてからの1日の過ごし方や、過ごしていて感じたことをお話します。
1 自己嫌悪の嵐
薬の効果もあり、だいたい昼まで寝ているのですが、それでも一度は朝に起きています。
そして、嫌でも見てしまうもの…時計です。
時計を見てしまうと、公僕のわたしは、この時間には〇〇を…と無意識に考えてしまうのです。そして嫌な思いをした仕事や前任者、放り出した仕事を思い出し、頭を抱えたくなるのです。
つまり、
時計を見る→職場の時間割を思い出す→色々()思い出す→当時の苦痛が再燃・自己嫌悪
と、まるで風が吹けば桶屋が儲かるのように、まわりまわって頭を抱えたくなるのです。
休み始めてしばらくは、時計を見るたびにこうなので、ゆっくり休めた気がしませんでした。時計なんて見ないようにするなんて出来ませんからね…
半年ほどたった今になってようやく、良い意味で職場を忘れて休めています。これに関しては、時間が解決してくれました。自分の中で休んでいることを認めて、許してやらないといけなかったようです。
2 休日の1日はあっという間に過ぎるというけれど…
そんなことありません。
めちゃくちゃ長いです。半日寝ているにもかかわらずコレなんですから、まともに起きて1日を過ごすなんて、気が狂いそうです。
また1日が始まるのか…というかこんな毎日をいつまで過ごせばいいんだ…?と途方もない感覚に襲われます。毎晩、寝る前に、いつまでこんな毎日が続くんだろうと思います。永遠と続くような気がして、ぞっとします。
というのも、人間にはそもそも「労働欲」なるものが備わっているらしく、何もしないでいることは苦痛に感じるようにできているそうです。
公僕としてバリバリ働いているときは、まるっと1年休んでいたいなんて、よく考えていましたが…
それに併せて、うつ病になって、もともと好きだったものへの興味が薄れ、感情そのそのものも、感じにくいところがあるため、「どうやって時間を潰すか」が、なんと贅沢なことに結構大変だったりします。
病気になる前は、映画館に足しげく通ったり、図書館に入り浸ったり、脚本を書くためにプロットを延々練り続けたり…色々としていたのですが、それら一切ができなくなりました。
でも、有り余る時間。適当に過ごそうとすると、ずっとスマートフォンを弄る始末。布団に丸まってずっと液晶画面を眺める1日、すごく悲しくなります。自分、落ちるところまで落ちたよな…と。
なにかをやりたいという意思・気持ちが無くなってしまい、なにかを成し遂げられるだけの体力もなくなってしまい…たぶんその辺のノラ猫さんの方が充実した毎日をお過ごしなのではないでしょうか。それくらいどうしようもないのです。
病気になってわたしができることは、ただ目を開けて起きていることだけでした。
でも、いまは良い時代です。
今はネット環境さえあれば、配信サービスで映画やドラマ、アニメを見られます。
幸いなことに、目を開けて起きていることだけはできますので、何かを見ることだけは可能です。
わたしは起きている時間に、パソコンで様々な作品を鑑賞するようにしました。
脚本の執筆を再開した際に、良い素材を集められたらという下心…
そうすれば、あっという間に数時間は経過しますし、映画館やレンタルビデオ屋に行くよりもずっと安価です。
なんとなく勉強しているんだと自分に言い訳をしながら、教養を深めている毎日です。
3 今がチャンスなんやで!by母
引きこもり生活をうつうつと続けてると、ある日母がこういいました。
「あんた、人生でこんなに自由に使える時間があるやなんて、もう二度とないで。今のうちに好きなことしとき!」
二度とないかどうかは別として、確かに使える時間があるなら有意義に使うのが賢い。母はわたしを励ましたかったのか、単に休みまくっている娘が羨ましかったのか…
自由に生きる太陽のような人なので、そこらへんは分かりませんが、母の言い分には一理あります。
そこで、わたしは少し体力があってやる気に満ちている日は、今まで自分がしたかったけど出来なかったことにチャレンジするようにしました。
とはいえ、根っからの引きこもりなので、すべておうちの中で行えるものです。
ということで、実際にチャレンジしてみたものがこちら。
- (今まで作ったことのないモノに限った)お菓子作り
- パン作り
- 刺繍
- (現在記事を書いているこの)ブログ
- 婚活←こちらについては過去記事を参照くださいませ。
- 動画撮影・編集
- 個人輸入
- FPS(撃ち合いのゲーム)
- 投資
チャレンジをはじめた背景には、母の鶴の一声もありますが、毎日寝てばかりで何も成長がない自分に焦っていたのもあります。
休み始める前のわたしは、毎日スケジュール管理をしていました。この日は帰って何をする、この日までにあれを仕上げる等、かなり細かかったです。そして、良くも悪くも専門性の高い仕事のため、日々勉強を通じて何らかの知識を身に着けていました。
それらが一気になくなって、わたしは自分はどうしようもないクズに思えたのです。
なんの役に立つか分からないチャレンジですが、何もしないよりはずっとマシでした。
後に、やりすぎて元気がなくなってしまうこともありましたが、今までしたことがなかったものに取り組むことは、いまでもほつほつと続けています。
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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
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