小心者でも言いたいことがある。~公務員として働いていましたが、うつ病になりました。~

地方公務員として働くアラサー腐女子。典型的パターンでうつ病を発症してしまう。悩み藻掻きつつも幸せを掴みたい。日々の奮闘をまとめます。

浪人生がバーサーカーになった話

こんにちは。中瀬一菜です。

今日は今週のお題についてお話したいと思います。

今週のお題「受験」

 

 

1 無駄な勉強はないんだなってな…

受験と聞くと、いまだにちょっと胃がキリキリするような…

今回は大学受験について絞ってお話します。

 

わたくし、公務員(休職中)になることができましたので、

人よりもちょっと多めにお勉強してきたと自負しています…図々しいですけど…

就職試験の時に出題されるのは、各種法律問題、ミクロ・マクロ経済学、数学・算数の問題、英語・国語の文章題、理科や社会の問題もありました。とにかく幅広い。

試験勉強用の問題集なんて一冊が辞書みたいに厚くて、それが何冊もありました。

大量の問題を、出題頻度等を考慮しつつ何度も何度も解いていくわけです…

試験勉強中に体を壊し、大変なことになったのですが、それはまた別の機会に…

かなり大変でした。でも、法律や経済学以外の分野のお勉強は、比較的楽な方でした。

 

というのも、わたしが、センター試験を経験していて(それも2回)、

そのときの積み上げが残っていたからです。

このときほど、過去の自分ありがとう!マジで!と心から思ったことはないです。

 

 

2 地獄の浪人時代~量を増やせ!量を!~

いわゆる現役といわれる高校3年生のころ、わたしは何も考えずに勉強していました。

一応、毎日勉強はしていたんです。

ただ、やり方が最高に悪かった。

どうやれば得点につながるのか、自分の苦手なところは何か等、

勉強する以前のところで何も考えずに、ただ受験勉強と見えることをしていたのです。

結果、センター試験でとんでもない点数をたたき出し、浪人することに相成りました。

 

それから、専門の予備校に通い始めました。

今でもこのころの生活が一番キツかったなぁと思います。

朝6時半ごろの始発の電車に乗り、通常授業が始める前に1時間自習をしていました。

昼食は休み時間のうちに済ませ、昼休みは丸々自習。

授業が終わると自習。間食の後、夜9時まで自習。

帰宅後、1時間以内に夕食と入浴を済ませ、1時間勉強して就寝、です。

睡眠時間以外、ほぼ勉強です。これをだいたい半年~1年ほど続けました。

 

予備校ですので合格メソッド的なアレもありましたし、

このころは現役の時の自分の何が駄目だったのか上記の通り把握していたので、

おかげさまでめちゃくちゃ成績は上がり、1浪で済むことができました。

ここまでですと、めっちゃ頑張った~だけのお話なのですが、

地獄だったのはもっと別なところでして…

 

 

3 地獄の浪人時代~お前ら全員、(検閲)~

頑張るしかない、勉強時間を増やそう!と思い立ったのはよかったのですが、

その代わり、わたしは勉強以外の総てをどうでもいいと思うようになりました。

予備校とはいえ、だいたいの人は友人を作って力を合わせて頑張ろう!となります。

 

しかし、私の場合は…

「友達? んなもん要らない、勉強に必要ないから。というか邪魔、目障り」

「わたしの邪魔する奴は、全員ぶっ〇す」

「他の受験生をぶっ〇してでも、わたしは合格してやる」

「自分の体がどうなってもいいから、勉強する、しまくる」

もはや、バーサーカーです…我ながら恐ろしい…

頭の中は勉強と合格することだけ。そのほか一切は「どうでもいい」でした。

なんとなく、いまの病気につながる何かを感じ取ってしまいます。

 

ちなみに、「勉強以外の総て」には、自分の食事も含まれており、

合格後の体重はすっごく減っていましたし、まともなご飯が喉を通りませんでした。

1日カロリーメイトひと箱だけで勉強してたことも、ありましたから…

 

 

4 思い出、ねぇ…(遠い目)

あのころの自分はなんて危なっかしいんだろうって…(遠い目)

この経験があるがゆえに、自分の限界値がかなり高いところにあるんです。

…ますます、この病気につながる何かを感じてしまいます。

 

ちょっとだけ甘酸っぱい話をすると、

朝の自習をするために始発の電車に乗っていたのですが、わたし以外にも同じ目的で

乗車する浪人生が何人かいました。

その中に、いわゆるイケメンさんがいらっしゃいまして。

今でも覚えてます。背が高くて、グレゴリーのリュックサックを背負ってました。

最初のころはみんなバラバラに歩いて予備校へ向かっていたのですが、

そのうち、イケメンさんの横には女の子がいるようになり…

わたしはそれを後ろから眺めて、恋愛する暇あるんだ(笑)と見ていました。

でも、かっこいいな、とは思っていました。面食いなんですよね…

 

ある日、明るい時間に帰ることがあり、電車に乗り込みドアに凭れていると、

イケメンさんも乗ってきて、となりに立ったんですよね。

一番近づいたのは、後にも先にもあの時だけ、です。

合格発表後、予備校主催の祝賀会があったのですが、そのとき初めて目が合いました。

目が合ったのは、あれが最初で最後です。

お互いよかったじゃん、と心の中でつぶやいたなぁ…うんうん…

 

だから何?なのですが、なんとなく、浪人時代のことで今でも鮮明に覚えているのは

これだけです。

暗黒時代だったのに、なんだか矛盾していて、実に人間臭い…

夏目漱石先生あたりの作品の匂いがして、わたしは好きなエピソードなんですけどね。

 

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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
Twitter  https://twitter.com/ebihuraiumeeee

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note        https://note.com/me10s2ct

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