小心者でも言いたいことがある。~公務員として働いていましたが、うつ病になりました。~

地方公務員として働くアラサー腐女子。典型的パターンでうつ病を発症してしまう。悩み藻掻きつつも幸せを掴みたい。日々の奮闘をまとめます。

うつ病からの復帰訓練!~図書館通いの記録~

こんにちは。中瀬一菜です。

今日は、復帰に向けた図書館通いについて実際にやってみた感想をお話したいと思います。ちなみに、復帰にむけて動き出しましたな旨のお話はこちらをどうぞ。

 

 

1 いざ行かん!図書館!

わたくしの住まう地域は、非常に田舎です。どれくらい田舎かというと、街に本屋はなく、コンビニまで車で行かなければならず、頻繁に野生のタヌキやイノシシが闊歩し、かろうじて街の中にある鉄道の駅は当然に無人という…典型的なクソ田舎でして、だいたい想像できるかと思います。

で。一応、図書館はあるのですが、20畳ほどの広さくらいしかなく…せっま!なのですす。こんなところに通うーそれも週に2回、固定された曜日にーとなると、クソ田舎故の狭くも密なコミュニティを最大限活用されて、面が割れるのは時間の問題となってしまうのは目に見えています。別に、病気を隠している…わけではないのですが、変に詮索されるのは非常に不愉快ですので、これはいただけない。

ということで、わたしは、隣町の程々に大きく、程々に人の出入りの多い図書館に通うことにしました。当然、隣町ですので、車で通うことになります。いや、最寄りの図書館でも、車がないと行けないんですけどね…いやぁマジでクソ田舎っすなぁ…

 

サラリと、週に2回・固定された曜日に…と上記に書いていますが、これは職場のカウンセラーさんのご指導によるものです。

生活記録表を記録している旨を何度か記事に書いていますが、とにかく、毎日ないし毎週の行動が、同じ時間帯に行うことができることが、復帰への目安になるらしいです。

ですので、図書館通いも例にもれず、同じ時間帯に行うことが求められています。

隣町の図書館の開館状況やわたしの体調を加味し、わたしは週に二回、午前中の2時間ほど、火曜日と木曜日に行くことに決めました。

 

カウンセラーさんも、主治医も、口をそろえて、「無理をするな」とおっしゃっているので、通学・通勤の意識で行うのではなく、自分の体がどう言っているかに耳を傾けて訓練することにしています。

ということで、初☆訓練の一週間が終わりましたので、感想をつらつらとまとめてみようと思います。

 

 

2 図書館でもそこそこ大変で、そこそこしんどいぞ!

隣町の図書館まで車で10分ちょいです。ド平日の午前中にもかかわらず、結構混んでいました。まず、そこにビックリです。わたし以外の利用者は、中年の女性・乳幼児連れの親子・ご老人…でしょうか。わたしと同じ年代の人はいなかったような…

まず、空いていてわたしが悪目立ちすることはなさそうです。そこのところは一安心です。

 

図書館で2時間の滞在をするのが目標ですので、さっそく時間を潰せる本を探しましたが、それが結構でした。

もともと、活字中毒なところがあるので、本が大好物で集中してしまえばどんどん読んでしまう質でして、あれもこれもと目につきすぎて、この1冊と絞り切れませんでした。

それに、うつ病故に、難しい文章をすぐに理解するのが難しいので(ここのところはまだ全然治っていないんですよね…)、「今のわたしが苦痛なく読めるレベルの本」っていったい何なんだ???なのです。

図書館の中をうろうろすること30分…まったくよさそうな本が見つからず…もうこの時点でちょっと疲れてしまっていました。本末転倒というかなんというか…

 

そこで、わたしって今何に興味があるのか?と考えてみることにしました。ずっと好きなのはFateという作品で…過去の英雄や冒険譚、伝説、神話を元にしたバトル系のアニメというかゲームというかなのですが、スマートフォンゲームにもなっていて、コツコツと暇を見つけては楽しんでいました。

ということで、そういった内容の分かりやすいー平易な文章で書かれた短いものーを探してみました。

そこで向かったのは、海外の児童書コーナー。するとすぐに見つかりました。

モンテ・クリスト伯 (ジュニア版・世界の文学 20)

モンテ・クリスト伯 (ジュニア版・世界の文学 20)

 

 『モンテ・クリスト伯』です。

この作品、普通に読もうと思うと、文庫でたくさんの巻が出ていて、今のわたしではとてもじゃないですが、すべてを読破することはできません、ですが、ジュニア版の本であれば、1冊で完結しますし、本文も非常に平易で読みやすい。

ついでに、Fateでもモンテ・クリスト伯はキャラクターとして出てきますし、この上なくちょうどいい本ということです。

 

早速読んでみると、無理なくスラスラと読めましたので、長時間彷徨った甲斐がありました。

ですが、スラスラ読めすぎで、今度は止めどころが難しい。

図書館で訓練を2時間と区切ったのは、「図書館に通った次の日に疲れが残らない程度の訓練をするため」ですので、いくら本が面白かろうとも、まだまだ読める体力があろうとも、翌日のことを考えて無理のないところをキチンと判断して、自ら止める選択をしなければなりません。

今のわたしには、自分の体がどこまで動いで、どこまで動けば翌日に響くのか、さっぱりぽん分からないので、とりあえず2時間いっぱい読書をして本を返して帰りました。

ですが、ちょっと名残惜しかったので、同じく海外の児童書で以下の3冊を借りて帰りました。すべてFateつながり…

ゲーテ原作 ファウスト

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  • 作者: ヨハン・ヴォルフガング・フォンゲーテ,バルバラキンダーマン,クラウスエンジカート,Johann Wolfgang von Goethe,Barbara Kindermann,Klaus Ensikat,酒寄進一
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湖の騎士ランスロット (愛蔵版 世界の名作絵本―民話と伝説)

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翌日、さっぱり無理をしたつもりはないのですが、疲れてしまいました。

身体的に疲れたというより、精神的にすり減った感じです。たった二時間…それでも今のわたしにはまだちょっと大変なようです。

ちょっと不思議でした。図書館に通う前に、映画館にはたまに行っていたのですが、ここまでしんどくなくことは無かったのです。主治医からは、図書館に通うことは、それなりに疲れるといわれました。まさしくだよ…

それに、なんとなく職場にいるときの感覚があります。不思議です。図書館ですから、公務員的には職場とも言えますが…

これは思った以上に慎重に訓練しないといけないですね。今後は、時間に気に取られ過ぎることなく、ちょっと自分の体調に慎重になりたいところです。

 

 

3 ちょっと遠出してみるのは?

図書館もいいですが、ついでに喫茶店でモーニングを食べるのはどうだろう?と思い立ち、某フランチャイズの喫茶店に行ってみました。

とりあえず、図書館で例のモンテ・クリスト伯の本を借り、その足で喫茶店へ向かいます。ちょうど、食べたいと思っていた限定メニューが出ていたので、カフェオレ(うつ病故のストレスからの慢性胃炎のため、カフェイン薄めを心がけてみました)とトースト、限定メニューを注文。モンテ・クリスト伯を読みながら優雅かどうかは分かりませんが、朝の実験を始めました。

 

結論から言うと、ちょっと微妙でした。

喫茶店はド平日の朝でも混んでました。でも、おひとり様も多くて、そんなにしり込みはしなかったものの、他のお客さんの会話が耳についてしまい、ちょっとゆっくり…という気分にはなれませんでした。

特に、わたしにとってはストレスキーワードの「受験」「成績」「進学」が聞こえてきてしまい、いろいろと考えてしまいました。これではちょっと訓練というにはハードルが高すぎます。まだすんなりと流せるレベルには達していないので…ううん…

 

入店した時間がモーニングが終わるギリギリの時間だったのも敗因かもしれません。この喫茶店は朝早くから営業しているので、図書館での訓練が上手くいって、開館時間よりも早くー通勤を意識してー訓練する分には、ちょうどいい場所ではあると思いました。

どちらにせよ、今の段階ではちょっと早いので、次回は素直に図書館に行くことにします。喫茶店はお金もかかりますからね…モーニングのお値段としては良心的ですけど…

 

 

4 地道に続けよう、でもご無理の無いよう!

とりあえず、訓練をやってみて、疲れてしまったり色々ありましたが、訓練自体を止めようと思うほどではなかったので、このまま引き続き同じ方針で図書館通いをやってみようと思います。

多分、これでちょっとでも図書館行くの嫌だなぁ…と思うようであれば、訓練をするのはまだ早いのでしょう。わたしの場合は運よく今のわたしに合った本ーモンテ・クリスト伯ーに出合えたこともあって、嫌だとは思いませんでした。もう続きが気になって仕方がないんだってばよ…!

 

今は午前中に2時間。でも、復帰すれば、朝8時から夕方5時。

今は「まだこれだけ」ですけど、そうではなく「これだけできた」と思うようにしたいです。だって、ちょっと前まで、朝は起きられなかったし、まともに歩けなかったし、外にも出られなかったし、本は一行も読めなかったんだから。

ここまで回復したことを素直に喜びたい。

とりあえず、ひとつできるようになった。じゃあ、次は何ができるようになるんだろう?

ちょっと子供っぽく、次を楽しみにしつつ、じっくり続けていきます。

 

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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
Twitter  https://twitter.com/ebihuraiumeeee

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